南海トラフ地震で怖いのは津波

首都直下地震と同様にその発生が確実視されているのが、南海トラフ地震です。
南海トラフというのは、静岡県の駿河湾から九州の日向灘まで続いている海溝のことで、この南海トラフではこれまでにも多くの地震が発生してきました。

地震が起こった時に起こる災害にはいろいろなものがありますが、南海トラフ地震の被害をもっとも大きくする要因は津波であろうといわれています。
南海トラフ地震は首都直下型と同様に、今後30年以内に60~70%の確率で発生するものと想定されているのです。

しかし首都直下型地震がM7クラスの地震を想定しているのに対して、南海トラフで想定されている海溝型の地震はM8、場合によってはM9と東北地方太平洋沖地震と同程度の規模の地震が想定されています。

南海トラフではこれまで100~200年ごとに巨大地震が発生してきました。
最近では1946年12月に、昭和南海地震が発生しています。

この昭和南海地震が発生してからすでに70年が経過しているということは、これから30年ぐらいの間に再び大きな地震が発生するというのが自然な考え方です。

東海・東南海・南海の3つの地域に分かれている南海トラフ

しかも驚くべきことには、南海トラフの東の端の静岡県の駿河湾沖では160年以上地震が発生していない領域があるため、厳重な警戒が必要だとされています。

南海トラフは三つの地域に分けて考えられていて、東から東海・東南海・南海です。
将来の地震がこの領域のうちのどこかで発生するかはわかっていませんが、南海トラフでの地震は1か所が揺れて終わりということにはならない可能性があるのです。

トラフに沿って地震が誘発され、東海沖から東南海沖、南海沖へと大きな地震が連続してしまう可能性があります。

東北地方太平洋沖地震の時には、日本海溝に沿って500キロの断層が動きましたが南海トラフの長さは700キロ以上あるため、南海トラフには東北地方太平洋沖地震と同じ程度の断層のずれが発生してしまう余地が、十分にあると考えられているのです。

地震が連動して起こってしまった場合、最大で32万人を超える人が亡くなると想定されていて、東日本大震災が2万人、淡路阪神大震災での死者が6000人だったことを考えると、南海トラフ地震の過酷さが容易に想像できることでしょう。

家の耐震化をまずしっかり行うこと

この大規模地震に備えるためにはどうすればいいのでしょうか。
まず最初に挙げられるのが、家の耐震化です。

耐震補強工事などを行って地震に備えたり、それが無理ならば屋内に耐震シェルターを設置するという方法もあります。

耐震シェルターにはベッドを保護するだけのものから、1部屋をそっくりシェルター化するものまであり設置工事も比較的に簡単で、費用も建物全体を耐震化するのに比べてかなり安価で済むのです。

屋内の耐震化で最も簡単にできることは、家具の転倒を防止するための工夫になります。
阪神淡路大震災の時は地震発生が午前5時46分という多くの人が就寝中の時間だったこともあり、布団の中で転倒した家具の下敷きになって圧死した人が多数に上りました。

このようなことを防止するために、L字金具やポールによって家具を固定したり足元にストッパーをかませるなどの処置をしておくことが大切です。

家屋の耐震化がすんだら、次に自分が住んでいる地域の特性を知っておくことも重要なことになります。

自分の住んでいるところは液状化が想定されているところなのか、木造密集地域で火災が想定されているところなのか、あるいは津波に襲われる危険性が高いところなのかを知ったうえで、緊急避難場所の位置や自宅からの避難経路や所要時間を調べておきましょう。

その時には複数の経路を把握しておくべきで、それらの情報は家族と共有しておくことが大切なことです。

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